そのマッサージ、本当に効いていますか?
「腰が痛いからマッサージに行こう」
そう思ってマッサージに行くと、筋肉をほぐしてもらって腰が軽くなり、痛みがましになったように感じます。
しかし、時間が経つとまた痛みが戻ってきて、マッサージに通うことの繰り返しになっていませんか?
それが間違っているわけではありませんが、前回書いたように、腰が痛くなった根本的な原因が何かを追求しないと、根本的な解決にはならないのです。
■痛みを生む「動かし方」
前回の記事はこちら→(痛みの原因①)は、体の痛みの原因の一つとして、体の崩れ、捻じれ、歪みがあることを書きました。
今回は、もう一つの主な原因である**「体の動かし方」**について書きたいと思います。
痛みが出ている場所ばかりに注目するのではなく、どういった生活を送っていて、どういう体の動かし方をしているのかをチェックしなくてはなりません。
・どういう歩き方をしているのか
・どういう階段の上り方、下り方をしているのか
・どういうしゃがみ方、立ち上がり方をしているのか
・どういう椅子の座り方、立ち上がり方をしているのか
・どういう走りかたをしているのか
・どういう腕の上げ方をしているか
・どういう競技、仕事をしていて、どういう動作を繰り返しているのか
といったこと全てが、痛みにつながる原因になりえます。
体を動かすということは、関節を動かし、筋肉を収縮させるということです。
動かし方が不適切であれば、どこかの関節や筋肉が疲労しやすくなり、痛みが現れてきます。
■具体例から見る「動作の見直し」
例えば、しゃがむときに膝が痛ければ、膝がどうこうではなく、その方のしゃがみ方を見ないといけません。
野球のピッチャーで肘が痛ければ、投げ方を見ないといけません。
関節がスムーズに動いていて、楽にスムーズに行える、自然な動作に見直すだけで、痛みは改善します。
不適切な動作を繰り返していると、関節に負担がかかり、過度の使われ方によって、痛みが現れてくるのです。
私たちは、学校で体の使い方、動かし方を習うことはありません。自分流の体の動かし方で生活しているから、人によってさまざまな問題が現れるのです。
■痛みを根本解決するために習得すべき基本動作
痛みを根本から解決するためには、できるだけスムーズな動作を習得し、関節や筋肉に対する負担を減らしていくことが大事です。
これは当然、指導者に習う必要がありますが、以下の動作はぜひ習得してほしい、人間の基本動作です。
・立ち方
・歩き方
・しゃがみ方
・立ち上がり方
・腕のあげ方
・階段の上り下り方
・体の前方への倒し方(前屈)
・体の後方への倒し方(後屈)
・体の側方への倒し方(側屈)
・体のねじり方(回旋)
これらを適切に行えるようになれば、当然、関節、筋肉への負担が減り、体のバランスが整い、痛みが起こっている場所へのストレスは軽減します。
■まとめ:動きを変えて、体を変える
一生動ける体を作るためには、「動かして良くする」ことが必須の条件です。
今回のテーマでは、痛みの出る原因について2回にわたって書きました。
・痛みは局所的なストレスが蓄積されて起こる
・姿勢の崩れにより、ストレスは蓄積される
・さまざまな体の動作を見直すこと
・動作は楽にスムーズに自然な動きを習得すること
・ストレスがなくなれば当然痛みはなくなる
・原因を見つけ、解決すること
痛みについては、今後さらに深掘りして書いていきます。
FUJI TRAINING GYM
冨士