【免疫力を高めるトレーニング】
今回は体温を高めるための
トレーニングの考え方について
少し発想を変えて
書きたいと思います。
今回も少し長めです。
ご興味のある方は
最後まで読んでみてください。
筋肉には
速筋繊維と遅筋繊維の二つの線維があります。
速筋線維は大きな力が出るが、持久力に乏しい
遅筋線維は大きな力は出ないが、持久力が高い
この2つのうち、
太くなる筋線維が、
速筋線維になります。
筋肉の量が増えれば、
熱生産が増え、
体温を高める能力が高まります。
ですからトレーニングでは、
速筋線維をターゲットにすることが
適切です。
一方、
遅筋線維は、
抗重力筋(こうじゅうりょくきん)
といわれ、
日常的に使われるので、
トレーニングで刺激を与える
必要はあまりないと考えます。
熱生産に関しても、
遅筋線維は持続的な力を
発揮しないといけないため、
急に熱生産が増えるようには
なっていません。
速筋線維は、
普段から刺激を与えなければ
レベルダウンしていきます。
年齢を重ねると顕著です。
では、速筋繊維を
どうトレーニングで刺激すれば
いいでしょうか。
一般的な方法としては、
強度の高い刺激です。
高重量を扱ったり、
力を出し切るような
きついトレーニングです。
物理的な刺激と言われています。
当然、きつい刺激は、
速筋線維が刺激されますが、
一般の方がそのような
つらい、しんどいことをするべきか、
考えていかなくてはいけません。
特に高齢者や女性では、
きつい、つらいトレーニングは
継続できなかったり、危険性を考えると
難しいはずです。
そもそもですが、
人間の体は辛い刺激を
受け入れない習性があります。
辛い、もう動きたくないという
「防御反応」です。
気合と根性のトレーニングは
長くは続きません。
そういった刺激は交感神経を優位にし、
活性酸素が生み出され、
細胞は酸化して死滅してしまいます。
アスリートなど、特別な目的がなければ、
できるだけ避けなけれないけません。
一方、体が受け入れる刺激は
「快の刺激」です。
楽で気持ちいい、
終わった後にはスッキリするような
刺激になります。
運動で免疫力を高めるために必要なことは、
速筋線維に刺激を与えることです。
体温を保持し、
自律神経や白血球といった
免疫機能を正常化させておくことです。
筋肉の弾力性を取り戻し、
ポンプ機能を回復し、
新鮮な血液をスムーズに還流させることです。
そのためには
「快の刺激で速筋繊維に刺激を与える」
という考え方がいいのです。
その考え方で使える刺激が、
「伸張反射」を利用するトレーニングになります。
伸張反射とは、
筋肉が引き伸ばされた反動で
収縮するようなエクササイズ、
ゴムが引っ張られて、
反動で戻るようなイメージです。
「体操」がそれにあたります。
昔からやっている
ラジオ体操もその一つです。
これを気持ちよく
快の刺激を行うことです。
腕を回したり、前後に振ったり
上げ下げしたり、
しゃがんで立ち上がったり、
リズムに合わせて、
筋肉の反動を利用して、
動かすことです。
それを気持ちよく、
「快」の刺激で行うのです。
快での速筋線維への刺激は、
細胞を活性化し、
体温を上昇させていきます。
高重量を扱わないで、
腕や脚といった四肢、
体幹を動かしていくことです。
実際に私のトレーニングを受けられた方は、
体がポカポカ暖かくなっていくのを感じられます。
決してつらくはありません。
活性酸素が発生しないので、
細胞は死滅せず、元気な状態を保ちます。
毎日できるのです。
そのように、
楽な刺激で体に受け入れられる
トレーニングを行うことで、
体温を向上させ、免疫を高め、
健康体に導くトレーニングの考え方が
できるのです。
そのような刺激が
免疫力を高めるトレーニングといえます。
自分でできることでは、
「体操」です。
体操をダイナミックに
伸張反射、反動を利用しておこなうことです。
当然、
適切な関節の運動、
適切な刺激を与えることが大事ですから、
きちんした動作で行うことが前提てす。
免疫力を高めるトレーニングを
学びたい方、習いたい方は
是非ご相談ください。
今回はここまで、
最後まで読んで頂き、
ありがとうございます
コメントをお書きください