vlo.10 トレーニングの効果について

【特異性の原則について】



前回は、

一つのトレーニングでの効果は

一つである。



ということについて

書きました。



今回は、それに繋がった考え方であり、

非常に大事な原則である

「特異性の原則について」

書いていきます。



是非、

理解しておいてくださいね。



・特異性の原則とは、

「あるトレーニングを行ったとき、

そのトレーニングに対しての

効果しか上げることができない」

というものです。



どういうことかというと、



例えば、

走るトレーニングを行えば、

走る能力が高まりますが、

投げる能力は高まりません。



筋力を高めるトレーニングを行えば、

筋力は高まりますが、

筋肉の肥大は期待できません。



スクワットを行えば、

そのやり方の

スクワットが上手くなるのであり、



脚がシェイプアップすることは

繋がりません。



このように、

あるトレーニングを行えば、

そのトレーニングに対する効果しか

期待できないのです。



これは当たり前のことですが、

トレーニング指導者でも

勘違いしていることが多いです。



「体幹トレーニング」

という言葉を良く聞きます。



先日、

「体幹を鍛えると足が速くなる」

といった事を聞きました。



体幹を鍛えると、

走る能力が高まるでしょうか?



走る能力を高めるには

「走るトレーニング」を

行わないといけません。



逆に、

体幹トレーニングを行わなくても、

足が速くなるための

トレーニングを行えば、

足は速くなるのです。



「特異性の原則」です。



良く宣伝で聞く、

「〇〇トレーニングを行えば

〇〇の効果が出る」



こういったものは、

基本的にはおかしいのです。



なぜかというと、

トレーニングの「方法」が

先に来ているからです。



先に来るのは「目的」です。



「〇〇の効果を高めるためには、

〇〇のトレーニングが考えられる」

とするべきです。



もし、

体幹トレーニングで

脚が速くなったとしたら、



それはたまたまであり、

まぐれで当てはまったといえるでしょう。



トレーニングは必ず

「目的」が大事であり、

一番先です。



目的に合った

「トレーニング方法」を

設定することが大事です。



私たちトレーナーは

指導している内容を

すべて説明できないといけません。



なぜこのトレーニングを選択したのか?

この負荷、回数、セット数はなぜか?



もっと言えば、

行う姿勢、動かすスピード、範囲、リズム、

どのくらいの期間行えば、

どうなることが予想されるか?

といったことです。



それは対象者によって

変わってくるはずです。



・一つのトレーニングで期待できる効果は

 一つである

・特異性の原則について



これらは、

「トレーニングの目的に合った

効果しか出ない」ということです。



つまり、

目的に合っていない限り

効果は期待できないのです。



ここの考え方は

必ず理解しておくことが

大事になります。



今回はここまで

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。