vol.12 赤ちゃんの立ち姿をみて思ったこと

最近、私の周りで

出産する友人が増えたこともあり、

子供の成長を近くでみれる

機会が増えてきました。



そこで、

感じたことを書きたいと

思います。



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【赤ちゃんの立ち姿をみて】



人は地球上で生活している限り

「重力」を受けています。



体重が50kgの人であれば、

立っているときには50kgで

地面に引っ張られていることになります。



引力に抗して人は立っています。



さらに、歩行では体重の3倍、

ジョギングでは4倍ほどの

重力負荷が体にかかると

いわれています。



単純に考えれば、50kgであれば、

ジョギングでは約200kgの負荷が

片脚にかかるということです。



重力の負荷は、

物体の質量や運動の種類によって

変化するということになります。



人は生まれてから

すぐには立つことや

座ることはできませんし、

首も安定していません。



それは、

「抗重力筋(こうじゅうりょくきん)」

という、

筋肉が重力に対して力を入れる

能力を養えていないからです。



赤ちゃんが

座る、立つといった姿勢を

安定させるときは、



筋肉が収縮し、重力に抗して

姿勢を維持できることが

必要です。



そして、日が経つにつれて

ハイハイ、つかまり立ちを経て、

一年ほどで立つことになるわけですが、



赤ちゃんが

立っている姿をみてみると、

小さな足裏全体が

しっかり地面についており、



脚が真っすぐ

伸びていることがわかります。



背骨は、

自然なラインに保たれ、

一番上に重い「頭」が乗っています。



フラフラして今にも倒れそうですが、

うまくバランスを調整してます。



決して「筋力」を利用して

立っているようには見えません。

 

 

「筋肉の量」が多いわけでも、

「筋力」が強いわけでもないですが、

直立ができることがわかります。



そこから、フラフラと

歩き出し、そのうちしっかり

歩けるようになります。



そこで、

大人の立ち姿や歩き方について、



一般的な指導では

どういうことが言われるでしょうか?



それは

筋肉が弱いから、

筋肉を鍛えなさい

といったことです。



しかし、

前述したように

立つこと、歩くことには、

筋力はそれほど必要が

ないことがわかります。



問題は筋肉の強さではなく、

体のバランスです。



例えば、

膝が曲がっていたり、

腰が反っていたり

肩の高さが違っていたり、

左右の足で体重のかかり方が

違っていたり。



といった体のバランスが

崩れているのです。



それらが問題になり、

立ち姿や歩き方が悪くなり、



体型が崩れたり、

関節痛を発症することに

繋がるのです。



体のバランスが良ければ

立つこと、歩くことは

問題なくできるはずです。



まずは、体のバランスを整える

ことです。



そして、

適切に立つこと、

歩くことができるようになれば、



そこから、筋肉を鍛えることを

考えればいいのです。



赤ん坊をみて、

人は出来るだけ楽に立つ、

歩くことを目指すべきだと

改めて考えさせられました。



今回はここまで

最後まで読んでいただき、

ありがとうございます。