vol.41 背筋を伸ばせば姿勢は良くなるのか

【リラックスした姿勢を目指すこと】



姿勢についての

相談がありましたので

共有したいと思います。



正しい姿勢にするために、

背筋を伸ばして、

立つことは

正しいのか?



その様な姿勢は

疲れるし、

長くは続かない。

という相談でした。



まず、

ご本人の

姿勢の崩れは考えないで、



どのような状態が

「いい姿勢なのか?」



という基準が

なくてはいけません。



適切な姿勢から

どう崩れているかを

チェックすることです。



これは、

トレーナーによって

考え方は様々ですが、



上記のような考え方は、

「体を緊張して立ちなさい」

と私は解釈しています。



私のイメージしている姿勢は

「骨格模型が立っていて、

その周りに筋肉が付いている」

状態です。



筋肉の緊張を感じなく、

全身的にリラックスしている状態

になります。



このような

全身のバランスが

取れている状態を



私は「自然体」「中間姿勢」

と呼んでいます。




地球では、

重力の中で生活していますので、



重力に抗するためには、

筋肉の力は必要になります。



しかし、

重力の負荷は、

時には体への負担となり、



関節や筋肉にストレスを与え、

痛みや疲労の原因となります。



そのストレスを

与えないために

どうすればいいかというと、



重力と上手に

付き合っていくことです。



それは、

できるだけ



体に負担がかからない、

局所に負担がかからない

状態で、



立ったり

動いたりすることです。



そう考えると、

立つときに、

背筋を伸ばすことが

いいでしょうか?



背筋を伸ばすと、

必ず腰、背中、首の

筋肉は緊張します。



その様な姿勢を

長時間維持すると、



当然、

背部や腰の

筋肉は疲労します。



解剖学的には、

背骨は自然なカーブを描いて

首から腰まで連なっています。



この自然なカーブを

維持することで、



体幹部の

前面と後面の緊張感は

50:50になり、



リラックスした

自然な姿勢を

維持できるのです。



ですから、

背筋を伸ばすことは、

自然な骨の位置から

ズレることになり、



体に緊張を生みます。



その様な姿勢を意識することは

適切とは言えません。



姿勢で大切なことは、

「楽に立つこと」です。



全身の筋肉のバランスが

取れていて、



足裏に体重が

のっている状態です。



決して、

緊張させるような、

姿勢を作ってはいけません。



姿勢が崩れているケースは、

体をきちんと調整し、



全身の

筋バランスを整えることです。



そうして自然な、

リラックスした立ち姿を

目指していくことが



私の指導している適切な

「姿勢」です。



今回はここまで

最後まで読んでいただき

ありがとうございます。