vol.43 筋膜について

【筋膜について】



今回は筋膜について、

少し書きたいと思います



「筋膜」とは何かというと、

簡単に言えば、



「筋肉を覆い全身に繋がっている膜」です。



英語では「fasia(ファシア)」

と呼ばれています



筋膜は第二の骨格ともいわれ、



筋膜以外の体の組織を

すべて溶かしても、

「人の形は残る」

ともいわれています。



今まで、

体の柔軟性を

取り戻すためには、



硬くなった「筋肉」に

マッサージやストレッチを

行うという考え方でした。



「筋肉」をターゲットにする

考え方です。



しかし、

筋肉を伸ばすよりも、

筋肉を覆っている

「筋膜」が硬いことで、



柔軟性が低下している

ということが

わかってきました。



ですから、

最近では、

筋肉ではなく、

筋膜を緩めることで、



体を柔らかくしようという

考え方が出てきています。



最近よく聞く、

「筋膜リリース」

もその一つです。



筋膜の大きな特徴は、

「全身を覆っている」

ということです。



つまり、

「筋膜を緩めることで、

全身に影響を与えることができる」

と考えられます。



「体は繋がっている」

という考え方です。



そう考えれば、

肩が痛いのに、手首を緩めたり、

腰が痛いのに、首を緩めるといった



患部以外をアプローチ

することによって、



患部の痛みが和らぐ。

ということに繋がるのです。



筋膜の素材は主に、

コラーゲンとエラスチンと

呼ばれるたんぱく質で

構成されています。



・コラーゲン:強度を保ち、形を変える

・エラスチン:弾力性があり、伸縮性がある



これらが、

網目上に重なり合っており、



その隙間を

「基質」という

液体状のさらさらしたものが

流れています



この「基質」が

重要な役割をもちます。



基質がさらさらした、

液体状であれば、



筋膜は自由に

動くことができますが



基質が粘り気の強いジェル状に

変化してしまうと、



筋膜は硬くなり、

体は動かしにくくなります。



髪の毛をジェルで固められている

イメージと同じで

動きが出なくなります。



そして、基質がジェル状になる

原因は「冷え」です。



基質は、

熱による影響を大きく受けます。



よって、

運動不足や

体を冷やしている人は



基質がジェル状になり、

筋膜が硬くなりやすいのです。



ですから、

筋膜は冷やさないこと、

体を動かし、熱を作ることです。



髪の毛を固めたジェルを

温かいお湯で溶かしていく

ようなイメージで、

柔らかくなっていきます。



日ごろから運動を行い、

体を温めることで、

筋膜の働きがよくなり、

体は動かしやすくなります。



体が硬い、

腰が痛い、肩がこる

という人は、



筋膜に問題がある

可能性が高いです。



体を温め、

筋膜をターゲットに

することが大事になります。



以上



今回はここまで、

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。