vol.49 呼吸について③

【息を吐くことについて】



前回は、

呼吸と肋骨について

書いていきました。



胸郭が柔軟に動くことが

肺が拡張するためには

大事なことです。



今回は、

息を吐くことについて

書いていきます。



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息を吸うときは、

横隔膜が収縮し、

肺が拡張していきますが、



息を吐くときは、

横隔膜が弛緩し、



胸郭の膨らみが元の位置へ

戻らなくてはいけません。



この横隔膜の弛緩が

起きるためには、



体はリラックスさせることが

大事になります。



自律神経には、

交感神経と副交感神経

の二つがあり、



交感神経は、

緊張、興奮といった

体が活発に動いている

昼間が優位に働きます。



一方、副交感神経は、

リラックス、眠気といった

体を抑制する

夜が優位に働きます。



呼吸で言えば、

息を吸うときには

緊張状態ですから、

交感神経が優位に、



息を吐くときは、

リラックスさせるので

副交感神経が優位に

働くのです。



普段、

緊張や疲労、

ストレスが強い方は、



交感神経が優位になりやすく、



体をリラックスさせることが

難しくなり、



息を吐くことが

うまくできなくなる

ケースがでてきます。



呼吸がうまく

できないことで

酸素が体内に

取り込まれにくくなり、



体が酸欠になって

しまいます。



現代のストレス社会では

このようなケースが強く、



ストレス、緊張が続くことで

体の痛みや病気に

繋がります。



ですから、

呼吸をトレーニングとして

意識的に行い、



息を吐く練習を行うことで

体をリラックス

させることが大事です。



前述したように、

息を吐くときは、

体をリラックスさせ、



横隔膜を

もとに戻さないと

いけません。



簡易な実践方法を

紹介したいと思います。



まず、仰向けになり、

息を吸って、

胸郭を広げたら、



次に

全身の力を抜きながら

息を吐いてください。



息を吐いているときは、

リラックスしていることを

感じることです。



湯船に浸かったときに

息を吐いて、

全身の力を抜くイメージです。



それを5回ほどを

3セットほど繰り返します。



次に応用として、

息を長く吐くことを

やってみます。



まずは5秒からはじめて、

慣れてくれば徐々に長く。



長く息を吐いていると、

胸(胸郭)が

下がっていくことが

わかります。



息を吐き続けていると、

胸郭が潰されるように

収縮していくことがわかります。



息を吐ききったら、

次に息を吸うときは

自然に胸郭が

膨らんでくれるはずです。



それを繰り返します。



胸郭の膨らみと収縮を

5回3セットほど繰り返すと、

肋骨周りが緩み、



呼吸がしやすくなり、

体幹部が緩んでいきます。



立ったときの感覚が変わり、

体がリラックスできていることを

感じるはずです。



あまり注目されませんが、

呼吸は本当に大事です。



呼吸を意識的に行うことで



呼吸筋を刺激し、

内側から

体を緩めることができます。



参考になれば嬉しく思います。



今回はここまで

最後まで読んで頂き

ありがとうございました。