【一度に沢山の筋肉を刺激する】
筋トレでよく聞くことに
「〇〇筋に効かせる」という
言葉があります。
単一の筋肉をメインに
刺激するというやり方です。
ジムに置いてあるマシンにも、
大胸筋を鍛えるマシン
太もも前面を鍛えるマシン
などに各部位によって分かれています。
確かに筋肉を大きくしたいケース、
例えばボディビルのような体を目指したり、
怪我で、筋肉の萎縮が見られた場合、
単一の筋肉にいかに刺激を与えられるかと
いった指導も大事です。
しかし、健常者の一般の方に、
単一の筋肉のみを効かせたり、
メインに刺激することは
適切でしょうか。
各部位、何種類ものトレーニングを
10回3セットやるとしたら、
かなりの時間がとられるでしょう。
また、
一つの筋肉をメインに刺激を与えるので、
当然筋肉痛が起きます。
基本的には、
人の動きは、筋肉が単体で
働くことはありません。
必ず、隣り合った筋肉と
連動、協働して働くのです。
例えば、
しゃがむ、立ち上がる動作(スクワット)は
下半身全体の筋肉が一度に刺激されます。
腕を上げたり、押したり、引いたり
するときも様々な筋肉が連動して
働くのです。
つまり、
一般の方のトレーニングで大事なことは、
一度に多くの筋肉が動員するような
エクササイズを選択することです。
一度に沢山の筋肉へ刺激を与えると、
局所的な負担もかかりませんし、
一つの筋肉だけ
強い筋肉痛になることはありません。
逆に、
重いものを軽く扱うことができますし、
短時間で、少ないエクササイズで
沢山の筋肉へ刺激を与えることができます。
関節への負担もかからず、
バランスよく筋肉を刺激しますので、
当然、筋肉のバランスも整います。
単一の筋肉を刺激したり、
効かせるような考え方は、
ほとんどの一般の方には適しません。
できるだけ
多くの筋肉を刺激するトレーニングで
筋肉のバランスを整えながら、
筋肉の弾力性を維持していく。
そのような考え方が適切です。
そう考えると、
トレーニングも沢山する
必要はないのです。
例えば、
スクワットで下半身の筋肉を刺激し、
ベントオーバーという、
立位から体幹を前傾るるような動作で
体幹部を刺激し、
腕を上方に上げ下げすることで
腕、胸、背中を刺激する。
この3種類のみを行うだけでも
十分に全身への刺激になります。
後はそれをどうやるか、
どのような刺激を与えるか、
それだけです。
そのようなプログラムを選択することが
トレーナーの腕の見せ所です。
決して、わざわざ筋肉痛を起こしたり、
ジムに行く必要もないのです。
できるだけシンプルで、
簡易で、最大の効果が現れるような形で
トレーニングを行うことです。
今回はここまで
次回は具体的な
一度に多くの筋肉を刺激する
エクササイズの方法を
書きたいと思います。
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