vol.68 変形膝関節症のまとめ

こんにちは。大阪・四ツ橋・北堀江エリアパーソナルジム

FUJI TRAINING GYMの冨士です。

 

今回は、3回にわたってお届けしてきた

【変形性膝関節症シリーズ】の総まとめになります。

 

過去の記事を読みたい方はこちらから↓

 

第一回目「脚を整える」

第二回目「足裏で支える」

第三回目 「具体的な調整方法」

 

この記事を読めば、

「なぜ膝が痛くなるのか」「何をすればいいのか」

そのポイントが一通り理解できるように整理しています。

 

 

◆第1回 脚(O脚)のラインを整える

 

変形性膝関節症の方の多くに共通するのが、

「O脚傾向による膝の内側への負担」です。

 

脚の軸が歪むことで、

体重が内側に偏ってかかり、

軟骨がすり減ったり、炎症が起きたりします。

 

まず大事なことは、

脚のライン(軸)をまっすぐに整えること」。

 

見た目を整えるのではなく、

動作の中で「膝が正面を向いて使える」ようになること。

これが関節への負担を減らす第一歩です。

 

脚のラインが整うだけで、膝が軽くなり、

膝への負担が減ります。

 

 

 

◆第2回 足裏全体で体重を支える

 

次に大切なのは、**「足裏への体重のかけ方」**です。

 

多くの方は、無意識に

・外側重心

・かかと重心

・つま先重心

などに偏って立ったり、歩いたりしています。

 

その偏りが膝がねじれ、痛みや変形につながります。

 

正しい体重支持とは、

「足裏3点(親指のつけ根・小指のつけ根・かかと)」で

バランスよく両足で立ち、片足で体重を支えることです。

 

このことを三点支持といいます。

 

三点支持で体重を支えることで、

土台が整い、膝だけでなく、

股関節や上半身など、

全身の動きが安定していきます。

 

まずは足裏全体で体重を支える意識を高めましょう。

 

 

 

◆第3回 具体的な調整方法

 

では、実際にどうやって整えていくのか。

自宅でもできる、3つの調整方法を紹介しました。

 

①【股関節を整える】脚の開閉運動

椅子に座り、足を肩幅よりやや広く開く。

そこから両膝を閉じて、また開いて元に戻す。

この脚の開閉運動を、スムーズに繰り返します。

 

目安は、50回 × 3セット。

股関節の動きが良くなり、大腿部のバランスが整ってきます。

 

力まず、リズムよく動かすことがポイントです。

 

 

 

②【膝を整える】膝下のブラブラ運動

椅子に座って、片脚を軽く浮かせます。

太ももの裏を両手で支えた状態で、

膝から下を前後にブラブラと揺らします。

 

前方に軽くキック → 反動で戻す → またキック。

これを20回 × 3セット。

 

膝関節包が刺激され、関節液が循環し、

膝の動きがなめらかになります。

 

動かすときは、お皿(膝蓋骨)が正面を向いたままにしてください。

 

 

 

③【足裏で支える】立位での片足支持

立った状態で、足幅を20cmほどに。

片方のかかとを軽く浮かせ、

もう片方の足裏全体で体重を支えます。

 

その状態で、10秒キープ × 片足ずつ5セット。

 

脳が「足裏で支えている」感覚を学習し、

姿勢や歩き方のコントロールが整っていきます。

 

 

 

◆まとめ

 

変形性膝関節症の改善には、

「膝だけを見ない」ことが大切です。

 

脚のラインを整える

 

足裏全体で体重を支える

 

動かしながら筋肉と関節を調整する

 

 

この3つのポイントを意識しながら、

少しずつ体を整えていくことで、

膝の負担は確実に軽減されていきます。

 

 

どの段階からでも始められる内容ですので、

ぜひできるところから取り入れてみてください。

 

この3回シリーズが、

膝の不調に悩む方のヒントになれば嬉しく思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

  

 

―――――

FUJI TRAINING GYM

冨士 伸之